やー、おんであんしたか。ごくろうさんです。
カッチャのしょいかごは、がらくたもんでなす。ま、いってみれば
はぎれみたいなもんであんす。
しょいかごがらがらがらくた話 | |
第一回 ・・・ショイカゴのお話・・・ Toshiの友人に博(ひろし)というありふれた名前の男がいる。 彼は漁師である。漁師といっても4トンぐらいの船で、 近場で漁をする小漁師である。 オフクロと刺し網に出かける毎日だ。 Toshiとはあるサークルで知り合ってからの友人であり、時々外で酒をのむ。 日曜日になれば彼もショイカゴを背負って朝市を歩くのが好きだ。 ”うん、まあ・・ショイカゴはだ、猟師町があるかぎり残るナ。” ”うん,そうだな、ほんだども、クヤシイナ。” ”なにがさ” ”ビブレやヨーカドーの前をショイカゴをしょって歩くわけにはいかないしな。” ”イヤ、べつに、歩いたって、ナモかまわないんだ。” ”ホンダラ、オメ、歩いてみなが!!” ”ひゃー” ”ニューファッションだってはやらがせばいいんでねが” ”湊町でも年頃の娘が、ショイカゴをしょってるのをたまに見かげるが それはそれなりに工夫してさ、肩さあたるどこさ刺繍をあつらったり、 アクセサリーの小物を ぶらさげたり、やっぱり、女ごだってばナシ。” ”ほんだってばナシ” ”ひろし、オメの娘、小学生だば、近いうちにショイカゴをしょって ビブレの前に立たせねか。” Toshiのホームページさ、のせてけるすけぇ” ”うん、日本文化伝承のためにも考えて見っか” (第一回かごコラム おわり 。以下次回へ続く) |